僕の別居から離婚への‥心境をそして今生きる希望を探して。
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特┃集┃1┃
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【 堕ちた金融 証券・銀行の大罪 】

金融市場で不祥事が火を噴いている。日本の証券市場を揺るがした
増資インサイダー の闇は深く、史上最大の金融不祥事といわれるLIBOR
不正操作はさらなる広がりを見せている。いずれも金融のプロフェッショナル
が引き起こした事件。彼らはなぜ暴走したのか。証券・銀行の大罪を徹底解明
する。


特┃集┃2┃
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【 起業サイトの事業貢献度測定 ウェブサイト価値ランキング2012 】

ウェブサイトは他人の手を介さずに企業が消費者に直接情報を届けることがで
きる自社メディアだ。日本航空のウェブサイト価値は1266億円。ウェブサイト
の事業貢献度はきわめて高い。


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【2012/08/31 21:48】 | 週刊ダイヤモンド
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若年性痴ほう症か…

ビューティフルレインをみてると…

親子の絆の強さ

離婚後の子供に会えない気持ちに似ている。

ただ、記憶がなくなるという怖さと比べると、まだ、記憶があり、同じ世界にいるだけマシなのかもしれん。

子供や家族のことを忘れる…。

辛いだろうな!

もうすぐで夏休みが終わるけど、なーんも変化ないし。

忙しいのは仕事だけみたいな感じ。

僕もいい加減、子供に対して、何かしらアピールをせんといかんがやけど。

臆病風にふかれてしまっている。

仕事の忙しさに逃げている。

…子供やもと家族が健康でありますように!



記憶より記録(去年の今日)





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【2012/08/29 20:08】 | 離婚日記
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特┃集┃1┃
━┛━┛━┛
【 シャープ非常事態 】

シャープの経営危機がにわかに表面化している。
創業100周年の老舗メーカーを襲う「資金繰りの逼迫」「本業の巨額赤字」
「“救世主”との不協和音」の“三重苦”。非常事態の内実を追った。


特┃集┃2┃
━┛━┛━┛
【自動車 世界“頂上決戦”】

環境対応技術の多様化、新興国市場の拡大、アジア勢の台頭──。
ドラスチックな環境変化を乗り越える手段として、
あらゆる自動車メーカーが提携戦略を加速させている。
グローバル競争の果て、最後に笑うのは誰なのか。



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【2012/08/25 21:35】 | 週刊ダイヤモンド
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第三 住民登録

 週が明け、月曜日。朝から人間ドックでした。
 お父さんは、高脂血症、高尿酸値、高コレステロールなどの肥満系の疾病を抱えていて、心筋梗塞や脳梗塞の予備軍です。あと数年で五十歳に手が届く年齢になり、家も購入したことから、自分に万が一のことがあってもお母さんが困らないようにと、生命保険に入るため一念発起、七月から体質改善も兼ねジムに通い始めていました。
 昨夜は食事を抜いて胃カメラ検査に備え、更衣室で着替えた後、看護婦さんの指示で血液検査からはじめたよ。冷たい廊下にペイントされた順路に従って胸のレントゲン、心電図、腹部超音波などの検査を順を追って受けました。
 腹部超音波検査は、狭い薄暗い個室だった。お父さん、ここ数日ほとんど寝ていない。というより、熟睡していない。検査台に横になると思わず眠気が襲う。睡眠を誘う適度な空間でした。
 この腹部超音波検査は、お父さんにとって重要な位置を占める検査です。
 お父さんは尿管結石を患い、数度猛烈な腹部の痛みに襲われたことがあるからです。もっと心配なのは『胆石』。数年前の検査で『石持ち』であることがわかったし、胆嚢の石はサイレントストーンと呼ばれ、一旦暴れ出したら即入院させられる代物でもあります。
 心地よい空間で、若い女性の技師がお腹にゼリーを塗り、息を吸ったり吐いたりの指示を繰り返しながら検査をし、途中、技師が無言でモニターを見つめ、しばらく時間をおいてからプリントアウトする動作を、何か見つけたのかな? とドキドキしながら見ていました。女性技師は、何見てんの? みたいな表情をしていました。技師に見とれていたわけではないのだけど……。
「はい。終わりました」
 技師が探触子を片付けながら声をかけました。
「胆嚢の石どうだった?」
 気になっていたので訊きました。
「あ、ごめんなさい。診なかった!」
 技師は舌を出すじゃない。
「えー、本当かよー。診てよ」
 笑って頼みました。いい加減だなと思う気持ちは起こらなかった。どちらかといえば、その会話は楽しかった。ここ数日、深刻な話ばかりしていたから。
 胆嚢の石の大きさに変化はなかったようです。腎臓には二つ石灰化した石があった。これらがいずれ暴れ出す。おとなしくしてくれと思いながら、女性技師にありがとうと声をかけ退室しました。
 胃カメラ検査の順番になった。もう最後の検査。これが終われば、市役所に行って住民票の交付を受けられる。気持ちは目の前の検査より、市役所の受付けカウンター前に移動していたよ。
 お父さんは反射が強いんだよ。だから胃カメラ検査は苦手だった。喉の麻酔用の水液を含んでうがいをし、検査台に横になった。
 先生がカメラを挿入しはじめると、看護婦さんが「はーい、力を抜いてくださいね」と優しく背中をさすってくれました。
 先生は喉から丹念に調べてくれます。
「田中さん。喉が少し荒れてますね」
 先生の診立ては当たっている。この数日、たて続けに煙草を吸っていたからだ。身体は正直にその人間の生活痕跡を残すと感心しました。
 どんどんカメラが中に入った。食道、胃それぞれを診ながら先生が状態を説明してくれるんだけど、住民票や戸籍謄本のことが気になって、うわべでハイ、ハイと答えていただけだった。モニターの画面も映像として目に入っていなかった。
「はい、終わりましたよ」先生の声、「はあーい、ご苦労様でした」続いて看護婦さんの声がした。
 一瞬、お父さんは寝ていたようです。胃カメラを飲んで一瞬であっても意識を落とすほど疲れていた。
 最後に、医師の問診を受け検査が終了。看護婦さんからホテルでのランチ券をいただいたが、バッグに仕舞い込み、一目散で市役所に向かいました。

 市役所に入って、住民票受付カウンター前の記入台で交付依頼書を作成。
 もちろん、君たちも含めて同居の家族全員分です。
 整理番号票をもらい長椅子に腰掛けて待っていた。十分ほど待たされ、電光掲示板に整理番号が表示されたのを確認して受付カウンターに進み出ました。
「あのー、田中俊介さんですね」
「はい、そうですけど」
 男性担当者は怪訝な顔つきで聴きました。
「あのー、同居の家族全員分を申し込んでありますけど、田中さんはひとり世帯ですよね」
「はあ?」意味がよくわからなかった。お母さんが住所異動したから、その意味で一人世帯ということなのだろうかと思ったの。
「ちょっと待ってくださいね」
 担当者はパソコンの画面を見ています。
「世帯分離になっていますね。えぇーと、待ってくださいね……そうですね、七月二十六日付で、奥さんの京子さんが俊介さんの世帯から出て、京子さんを筆頭者とする世帯を作って、そこに子供さん三人が入っていますね」
 お父さんには何のことか理解できなかった。再度説明をお願いしました。
「ですから、同じ住所地に、田中俊介さんひとりの世帯と、田中京子さんと子供さんの四人の世帯、二つの世帯ができたということですね。そして、待ってくださいね……同じ日付で転出になっていますよ。どうしますか。両方必要ですか?」
 お父さんは世帯分離もわかる両方の住民票の交付を受けました。
 お母さんや君たちの転出先住所は実家でした。
 でも、単なる住所異動、転出ではありませんでした。進学で親元を離れ東京に住所異動するという、誰もがイメージする普通のやり方ではなかった。
 要は、住民登録上、お母さんは筆頭者として三人の子供を自分の世帯に入れ、お父さんはひとり者にされていたということです。
 君たち三人は、お父さんの知らないうちに同居の家族ではなくなっていた。そして、世帯主のお母さんとともに、同居の未成年の子供三人も転出したという段取りだった。手の込んだ演出だった。
 お母さんの知恵ではありません。指南役の沢田弁護士の仕事でしょう。

 戸籍謄本を頼んでおいた実家の父からも連絡がありました。
 お父さんの田舎は小さな村だから、みんな顔馴染なんだよ。原則からすれば、本人が出向くか、委任状がなければ戸籍謄本等の交付は出来ないんだろうけど、そこは田舎の役場。臨機応変なの。
 でも、役場の担当者からは「京子さん本人から戸籍を出さないでほしいと依頼があった。だから、俊介さん本人の分だけしか出せない」と断られたそうです。
 父は、戸籍筆頭者が交付を依頼しているのだからと粘ったようですが、役場では、三人の子供も含めて受け付けてくれなかったとのことでした。手回しのいいことだった。お母さんたちはそんなところにまで連絡をしていました。

 しかし、こんな身勝手なことが許されるのだろうか。
 無実の罪、濡れ衣を着せ、何ひとつ話もなく、父親の承諾もなく、勝手に子供を連れ去り、転校させ友達と引き離す。
 世帯分離して、勝手にお父さんを単独世帯にする。
 戸籍謄本の交付も制限される。
 世帯分離が受理されているということは、市役所での手続きとしては可能なのでしょう。しかし、そんな問題ではないよ。
 親権、監護権の侵害ではないのだろうか。
 未成年者の誘拐、子供への虐待ではないのだろうか。住民登録に関する何らかの違法行為、戸籍謄本交付の違法な権利制限にはならないのだろうか。

 だって、これまでお父さんは、たとえばDVだとかで訴えられたことも、警察に調べられたことも、児童相談所とか福祉事務所だとか、そんなところからも呼び出されたこともない。
 千里の担任の城田先生の驚きでわかるでしょ。もし、おばあちゃんが言うように、君たちが非行に走ってしまうような家庭状態だったなら、もっと以前に、小学校の担任の先生にも何らかのアクションがあるはずです。
 そんなことありましたか?
 あるはずないよ。だって、君たちとも仲良く暮らしていたもん。
 だから、何故、どうして、君たち三人の戸籍の交付を受けることができないの……。

 お父さんは合点がいかなかった。納得できなかった。
 自分自身が知らないところでこんなことが行われている。
 しかも、ここまでされる理由さえ聴かされていない。一方的に、女がいると罵声を浴び続けているだけです。父親としてのお父さんの存在を否定し、抹殺する行為ではないかって。

 君たち三人に対しても「お父さんは他の女と住む……」などと嘘を吹き込んで、それがどんなに君たちの心理を傷つけているか考えているのだろうか? 心理的な虐待行為。
 子供を、一方の親の思いに服従させる行為だとしか思えませんでした。

 間違っている。これは絶対に間違っている。お父さんの中に、大きな疑問が渦巻いていました。
 同時に、家族が大きな波にのみ込まれ揉みくちゃにされてしまう、そんな不安を覚えました。
 家族の意思ではなく、他人の力によって家族の人生が方向づけられてしまう、そんな不安を――。
 何より、無抵抗な、何の責任もない君たち三人の人生が、見えない力によって押し流されてしまう。
 そんなことがあってはならない。お父さんはそう思っていました。

(第三章に続く……)



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【2012/08/23 20:43】 | 感謝の言葉とお知らせ
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第二 蕎麦屋での屈辱


 翌日、午前九時三十分、お父さんはIインター近くのコンビニの駐車場に車を止め待機していました。
 課長との打ち合わせでは、午前十時におばあちゃんに電話をかける予定です。どんな展開になるかわからないので、少し余裕を持って到着していました。
 車中、とにかく時間が気になっていました。
 腕時計や車のデジタル時計に何度も目をやり、一分と経たずに見るので時間が止まっているのではないかと思うほど長く感じちゃって。お父さんバカでしょ。
 そうこうしているうち予定の時間になり、課長が電話をしているころです。
 上手くいったのだろうか? 
 まさか、課長や奥さんに対して「帰って! 一一〇番するよ!」なんて怒鳴ってないだろうな……。
 心配をよそに、課長からの連絡はなかなか入りません。煙草を吸って待っているよりすることがなく、まな板の鯉です。車の灰皿は吸い殻だらけ。

 午前十一時三十分、携帯のバイブが唸りました。着信画面には課長の電話番号が表示され、大慌てで携帯を手にしました。
「はい、俊介です」
「おお、どこにいる」
 課長は落ち着いた口調で、コンビニの駐車場にいることを伝えました。
「おおそうか。二人で一旦家に上がってお茶を御馳走になってな。なかなかタイミングがなくて、この時間だから外で飯でも食いましょうって誘ったんだ。やっと連れ出せてな。だから少し遅くなったけど」
 いきなり連れ出すのは不自然だったのだろう。
「いいえ、ありがとうございます。それでどうすればいいですか」
「公園の近くにコーヒーや蕎麦を出す店があるだろう。そこにいるからすぐに来てくれ。どのくらいかかる?」
「十五分くらいで行けます。京子はどうしてるんですか?」
「京子は家にいる。ここへは来ないから心配するな」
「はい。わかりました。すぐに行きますから」
 さあ、ここからが本番だ。不安を胸に車を発進させました。

 お母さんの実家近くには小高い森があって、その森全体が公園になっているよね。その公園には車が二十台ほど止められる駐車場があって、駐車場の出入り口脇に一軒だけ食堂があります。以前、家族で蕎麦を食べたことがあり、お父さんは場所を知っていました。
 約束したとおり、十五分くらいで駐車場に到着し、砂利が薄く敷かれた駐車場の地面をタイヤで踏み鳴らしながら空いているスペースに車を止めると、付近には課長の車も止まっていました。

 店の中に入ると、中央のテーブル席に座っている初老の夫婦一組に、丁度蕎麦が配膳されているところで、奥の小上がりに視線を向けると、課長夫婦とおばあちゃん、おじいちゃんの四人が座って談笑していました。
 でも、お父さんの姿を見るなり、瞬間的に会話が止まって、おばあちゃんたちは硬い表情になったけどね。

「おお、俊介、来たか。こっちに上がれ」
 課長が手招きして席を勧めました。
 一礼しながら二組の夫婦の間に挟まれ座ると、さっそくおばあちゃんは、お父さんを睨みつけました。
 睨みつけたいのはお父さんのほうなんだから……。
「まあ、まずは、俊介の気持ちを表してからだ」
 課長がそう切り出しました。頭を下げろという意味です。そんな打ち合わせをしたわけではないけど、長幼の序、子が親に頭を下げることからはじめようとしていたのです。お父さんは課長の意図をその一言で理解して、その場で座布団を外して正座し、申し訳ありませんと言いながら頭を下げました。

「俊介さん。あなた子供たちに何してくれた?」
 すかさずおばあちゃんが口火の爆弾投下。
 完璧に上から目線の物言いだった。
 ちょっと待ってよ! お父さんは思いました。課長夫婦は仲人でもあるけど第三者でしょ。そういう人が時間を割いてわざわざ足を運んでくれているのに、課長が物事の順序にしたがって話を進める前に爆弾投下とは何事なの? そう思ったんです。
 それに、おばあちゃんは頭を下げることが謝罪だと勘違いしている。
 百歩も二百歩も譲って、三顧の礼を尽くし、穏やかに大人の会話をはじめようとしていることが理解できていませんでした。

 でも、もう口火を切ってしまい、そんなことを言ってもはじまらない。
「何してくれたってどういう意味ですか?」
 お父さんは逆に訊きました。
「はあ? あなた、子供たちの運動会に何回来た!」
 おばあちゃんは敵対心をあらわにして、責めるような口調になっています。
「運動会ならほとんど行きましたよ。和也が幼稚園の時が最初で、その時にも行きましたし、それから後も行きましたよ。千里や友里の運動会だってそうです」
 正直なところ、はあ? と言いたいのはお父さんです。
 運動会ってなんなの? 
 運動会を見に来た回数で裁判所に訴えたり、子供を勝手に連れ去ったの? 
 仮にそうだとしたら、世の中の多くの父親が訴えられてしまう。
 最初の質問がこれなの? お父さんはそう思っていました。
 ただ、おばあちゃんの一言は、お母さんが事実を歪曲して人を悪くいう癖から派生していることは間違いなかった。
「お父さんは運動会に来たこともない」と嘘をつき「とんでもない父親だなぁ」とおばあちゃんが思い込んでいるからこその発言、問いでした。

「他には何してくれた!」
 さらに突っ込んできます。昨日、一昨日に増して高飛車、威圧的でした。高飛車になると標準語のきつい言葉になる。
「他にですか……」
 一瞬戸惑いました。子供に無関心であったわけではなく、何を答えればいいのかがわからなかったからです。普段の生活や、その中での子供との触れ合いなど、親として「あれとこれをした」と指折り数えたことがなかった。普通の親はそうではないのだろうか。普段これしてあげたなどと意識していないはずだろうし、話すことでもない。
 それに、同居もしていない、家庭の実際をほとんど見てもいないおばあちゃんに、何をしてくれた! などと怒鳴られる筋合いはないなと思ったよ。
 これまで生活費をもらった覚えもないし、新築の家の費用をねだってもいない。つまらない質問だと思ったけど、仕方がありません。喧嘩するわけにはいかないから。
「札幌、小樽、鬼怒川、日光東照宮と久能山東照宮、伊豆半島に伊豆大島、鎌倉、箱根、能登に輪島、永平寺、奈良の大仏に宇治平等院、富士山、サファリに上野動物園、ディズニー、後楽園遊園地、富士急ハイランドに妙高サンシャイン、隅田川の川舟、南紀白浜に伊勢志摩、静波海岸の海水浴にキャンプ、Jリーグ、ジャイアンツ松井秀樹や松坂の登板試合、日帰り温泉いろいろ、志賀高原ピクニックに高尾山から相模湖までハイキング、タケノコ採り、カブトムシ、海釣り川釣り、映画に囲碁大会、水泳、そろばん、書道、ピアノに塾、キャッチボールにふざけっこ、小学校のウサギ小屋掃除の手伝いに父兄参観。何したというのはこういうことを言えばいいですか。まだ足りませんか」
 お父さんは思いつくまま並べました。

「ふうーん」
 おばあちゃんは、お父さんには女がいて、子供などないがしろ。子供になど何もしてあげていないと思っている。この際、課長夫婦の前で徹底して責めてやろうと思っているのです。「ふうーん」がどういう意味かわからないけど……予想外ということでしょう。

 お父さんはこんなレベルの話をしたくありませんでした。
「おかあさん、何でこんなことしたのか話してください」
 今度はお父さんが訊きました。
「何でって、そんな家にいりゃ子供が非行に走っちゃうでなぁ」
「非行ってどういうことですか?」
「話し合いにならんのだからしょうがないわなぁ」
「何の話もしてくれなかったじゃないですか」
「形じゃダメだにぃ」
 おばあちゃんは質問に答えていない。噛み合わなかった。
 それに「形じゃダメだにぃ」とはどんな意味なのだろうか?

 その時でした。
「俊介さんにはっきり言ってください。はっきり訊いてください」
 やり取りを聴いていた奥さんが、たまらずおばあちゃんに言いました。
 おばあちゃんはその一言で、奥さんとお父さんの目を交互に見ていました。とぼけた話しができなくなったのです。

「俊介さんなぁ、私たちは会社に居られなくしてやろうとか、慰謝料もらおうとか思っているんじゃないにぃ。もう心の準備はできているから、何を聴いても驚かないから、本当のことを教えてほしいんなぁ。何も驚かないでなぁ」
 急にゆっくりと、何時もの『なぁなぁ』言葉で、女がいますと白状しなさいと迫りました。
 それはまるで、テレビドラマで見た刑事の取り調べのようでした。怒ったり、優しく諭すように話したり、そのうち心を許した隙に一気に自供に追い込むように。
「私にはそんな人はいません」
 おとうさんはきっぱりと答えました。
「ふざけるんじゃないわよ! 女がいるじゃない! 悪いけど、こっちは全部調べてあるんだ!」
 一気に噴火し罵声を飛ばしました。
『なぁなぁ』言葉から、きつい口調に変化していた。豹変したおばあちゃんの大声に驚き、横にいたおじいちゃんがビクッと肩を揺らし、蕎麦を食べていた初老の夫婦と店の女将さんがこちらを窺っています。
「驚かないでなぁ。本当のことを言ってほしいんなぁ」
 店内の空気を察したのか、一転、おとなしい口調になって再度、お父さんを落としにかかりました。
「そんな人いません」
 何度訊かれようと答えは同じです。
「そうかなぁ……そうかなぁ、そうかなぁ。言えんのならしょうがないわなぁ。話し合いにはならんちゅうことだ。今度のことはなぁ、私たちが『もうやっちゃえ』って言ったんだにぃ。そんな男はダメだって。そんな男のところにいたら非行に走っちゃうってなぁ」
 おばあちゃんは、お父さんをここまでこき下ろしました。
 お父さんはこぶしを握り締めて我慢しました。課長夫婦まで引っ張り出して喧嘩をするわけにいかない。こらえにこらえました。
「おかあさん。具体的に話してください。具体的に訊いてくれればそれはこうだと答えられますから」
 お父さんは我慢しながら、おばあちゃんの目を見つめ視線を外しませんでした。
「そっちが言わんものを、こっちで話せんでなぁ」
「女がいる。調べてあるって、そこまではっきり言っているんですからいいじゃないですか。具体的に調べたことを話してください。私はこの場ですぐにそれはこうだとお答えしますから」
 おばあちゃんの目をさらに強く見つめ言いました。

「具体的にって……オホホホホ」
 おばあちゃんは視線を切って、口に手を当てて笑ったんだ。
 具体的にと問われ困ったんだよ。だから、視線を切って誤魔化すために、口に手を当てオホホなどと不自然極まりない、薄気味悪い笑いを作ったんだよ。
 その時です。一言も口を開かず、チョコンと座っていただけのおじいちゃんが
「それは弁護士から」
 と言いかけました。
 途端、おばあちゃんは、「ウウン」と唸りながら、おじいちゃんの足に一発蹴りを入れたの。
 おじいちゃんはハッとして、おばあちゃんに睨まれると下を向いてしまったんだ。
 おばあちゃんは、蹴っ飛ばして、おじいちゃんを黙らせたの。
 課長も、奥さんも、冷静にその様子を見ていました。
 おおよそ想像できる。沢田弁護士から「喋るな」と指示されているということです。それ以外、文脈的に繋がらないもの。
 それを話してくれれば「なぁ―んだ、そんなことだったの」と、この場で解決できるのに……。

「もうこれ以上話し合いにならんでなぁ」
 おばあちゃんは話を遮断し、トイレに立ってしまいました。
 本音は違うんだよ。これ以上話し合う時間を持てば手の内を見られてしまう。そう思っているの。それに、もう気持ちが切れてしまっている。女がいると、ガチガチに凝り固まっている。
 おじいちゃんは、一人になって不安そうに下を向いていたよ。
「杉田さん。調べてあるってことは、俊介がホテルにでも入ったってことですか? それとも抱き合っているのでも見たんですか?」
 課長がストレートに訊きました。
「いや、えー、そこまではわかりません」
「じゃあ、何をもって女がいると決めつけるんですか?」
「えー、男と女のことはわかりませんから」
 課長とお父さんは顔を見合わせました。おじいちゃんは正直に答えていました。

 つまりは、何らかの状況があるが不貞行為は確認していない。しかし、男と女の関係は傍目にはわからないから、不貞を働いているんじゃないかという、想像の世界の話ということ。
 その想像の世界で、お父さんは裁判所に訴えられ、子供を連れ去られたということです。
 君たちは父親と引き離され、転校までさせられるということです。
 無実の罪。濡れ衣。そんなことは最初からわかっていました。
 お父さんの人付き合いの中の一場面の何かを、そう誤解しているのです。
 お父さんなら「俊介君。こんな話になっているんだけど、事実はどうなんだ」とはっきり訊くよ。少なくとも本人から真偽を確認してから行動する。それが当たり前のことじゃないか。
 しかし、おばあちゃんたちは、前々からお母さんの事実歪曲の話を聴かされ、それが積み重なっているので確信してしまっているの。頭が凝り固まって冷静な判断が利かなくなっているの。
 このままでは、典型的な『思い込み離婚』のパターンです。
 しかも、家族の歴史も、お父さんの性格も、実体として何ひとつ知らない女性弁護士が介在している。
 離婚ビジネスが絡んでしまった。話がややこしくなるだけでした。
 だからこそ、早く具体的に話してもらえばすぐにでも解決できることだし、それを聴かせてほしくて来ているのに……。

 そこにおばあちゃんが戻りました。
「お蕎麦が用意できたでなぁ。もう時間だでなぁ」
 テーブル席に手招きして、話などする気はまったくありません。
 早々に蕎麦を食べてここから出ようとしている。おじいちゃんに期待などできようもないことは、課長夫婦も察していました。これは難儀だと――。
 お店側の都合もあります。仕方なく席を移動し、用意された天ぷら付きのざる蕎麦を食べましたが、お父さんはほとんど手を付けませんでした。食欲などありません。
 食事が終わると、おばあちゃんは歩いて帰ると早々に立ち上がり、お父さんに近づいて、肩に手を回しトントンと優しく叩いて耳元で呟きました。
「俊介さんのことはなぁ、本当の息子だと思っているでなぁ。そんなに心配しんでいいでなぁ」
 言っていることと、やることが違う。
 さっき話していたことと、いま言うことが違う。しかも、お父さんの目を見ない。
 二枚の舌。嫌らしい物言いでした。この時、お父さんはね、和也の塾の件で、お母さんが和也を正座させ策士じみたことをしたあの場面を想い出していました。その場面と重なっていました。
 哀しかった。虚しかった――。

 おばあちゃんは課長夫婦に「それじゃ」と愛想笑いを浮かべ一礼し、奥にいる店の女将さんに「御馳走様」と声をかけて店を出ました。その歩調に、後からおじいちゃんが従って。

 お父さんたちはその後から店を出て、公園の駐車場まで無言で歩き、車の前で課長が重い口を開きました。
「俊介。これは少し時間かかるぞ」
 課長の言葉は、実際におばあちゃんたちと接しての率直な感想でした。お父さんもそう思ったから、小さく頷きました。
「だけど、俊介さ……これ犯罪じゃないのか?」
 課長はそう言いました。同感だった。
 こんなことが許されるならば、夫婦は共に存立できない。子供の親権、監護関係など成り立たない。そればかりか、一方の親権者の意向や行動で、子供の人権、尊厳まで自由にできるということだもん。
 そんな不条理があるだろうか。理不尽があるだろうか。
 子供たちは親の私物ではない。子供たちには独立した尊厳がある。
 現実に、その渦の中に巻き込まれた者だけが実感し体感できる素直な疑問でした。
「来週来て話してみるから焦るな。俊介、車運転して帰れるか?」
 課長は気遣いしてくれました。嬉しかった。
「はい。大丈夫です。ありがとうございました」
 課長と奥さんに気丈に一礼すると、奥さんは「うん」という感じでニコッとしてくれました。言葉はいらない。お父さんには奥さんの気持ちが伝わったから。

 課長の車が砂利の地面を踏み鳴らし出て行くのを見送って、車にもたれかかりながら煙草に火を点けたよ。公園を散策する人たちだろうか。何台か車が入り、Dバッグを背中に仲良く歩き出す夫婦や、子供連れの夫婦が公園の中に消えて行きました。
 くわえ煙草のまま、お父さんは想い出していた。
 長女の千里は、買い物でもなんでも、外出すればすぐに絡みつき腕組をしたでしょ。それを二女の友里が遠慮がちに羨ましそうに見るので、友里の手をとり三人で歩く。お父さんがふざけてスキップすると、娘達もギャハハと笑いながら一緒にスキップし「お父さんおかしくねぇ」と今風の言葉で茶化す。
 三人の後ろから「お父さん、恥ずかしいからやめて」とお母さんが声をかけ、ニコッとしながら和也がついて来る。そんな家族と娘達が可愛くて「ずっとお嫁に行かずにこのまままでいいからね」と心の中で呟いていた充実した大切な時間を――。
 胸が詰った。目頭が熱くなった。すぐそばの京子の実家には三人の子供たちがいるのに、会いに行くこともできないなんて。
 しかも、お父さんには女がいると聴かされ、千里や友里がどんなに傷ついているか……何でこんなことに……。

 車に乗り込んで、右手でエンジンキーを回しながら、左手で灰皿を引き出し煙草を消しました。フィルタに血がついていた。フィルタの薄い外側の巻紙が唇に貼りつき、乾いた表皮を剥いでしまったんだ。
 ルームミラーを顔の位置に合わせると唇が赤く滲んでいた。
 お父さんは自分の目を見ました。「お前、何でこんなことになっちゃったのよ!」と問いかけました。
 ミラーの中の俊介の目から大粒の涙が溢れ泣いていました。
 両手で顔を覆ってシートにもたれかかりウーッ、ウーッと嗚咽していました。
 しばらくそうしていました。
 エンジンの振動でかすかに震えながら、シートも一緒に泣いてくれていたよ。
 公園の森の蝉たちも一斉に――――。



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【2012/08/19 06:47】 | 感謝の言葉とお知らせ
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